プラセンタとは?|プラセンタの基礎知識

プラセンタとは?

プラセンタとは胎盤のことです。胎盤を通じて、母体から胎児へ酸素や栄養を送っています。そして、まだ臓器がちゃんと形成されておらず、きちんと働いていない胎児のために、胎盤がその役割を果たしてくれるのだそうです。改めてそう考えると、プラセンタの凄さを実感できますね。小さな受精卵を3kgも4kgもある赤ちゃんにまで育て上げるのですから、胎盤には多くの栄養が含まれているということがわかります。

出産後、その場で胎盤を食べる草食動物もいるそうです。天敵から身を守るために、血の匂いを残さないようにという説もあるそうですが、栄養があるから本能的に食べるのだという説もあるようですね。昔は人間も、世界各地で胎盤を食べる文化があったそうですよ。それを聞くと、やはり栄養価が高いから食べていたんだろうなと想像できますね。

プラセンタの歴史

プラセンタは紀元前から注目されていたとも言われています。楊貴妃やマリーアントワネットが美容のために愛用していたなんてこともよく聞きますね。唐の時代の『本草拾遺』という書に人胞(胎盤のこと)という名前で初めて出てきたそうです。唐の時代ですから1000年以上も前から胎盤は使われていたんですね。

そのほかには、中国の薬学著作の中で内容が最も充実していると言われる本草綱目にも、紫河車についての記述があるそうです。紫河車とは、胎盤をトロ火で乾燥したもので、未だに漢方として売られています。心を落ち着かせたり、精をおぎなう効果があるということで、不妊や癇癪などに用いられてていたそうです。

日本でのプラセンタ療法のパイオニアと言われているのは、三林隆吉博士や、プラセンタ注射薬の「ラエンネック」を作った稗田憲太郎博士だそうです。ラエンネックの認可がおりたのが1959年ですから、注射薬としても50年以上の歴史があるというわけですね。

プラセンタに含まれる栄養素

赤ちゃんが大きく育つだけあって、アミノ酸、タンパク質、脂質・脂肪酸、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素、ムコ多糖体、活性ペプチドなど、プラセンタにはたくさんの栄養素も含まれています。だからこそ、美容の面でも大注目されているのです。

プラセンタに含まれる成長因子

胎盤(プラセンタ)に含まれている成長因子は100種類以上もあると言われています。この成長因子の最も重要な役割は、細胞を活性化し、細胞分裂を促進することです。成長因子は、年齢を重ねていくとともに減少していきます。肌に関して言えば、それらが減少していくために、シミやシワなどが出来、たるんできたりするわけですね…。

【プラセンタに含まれる主な成長因子】

成長因子名通称主な働き
上皮成長因子EGFターンオーバーを促進させる
繊維芽細胞増殖因子FGF真皮にある線維芽細胞を増やし、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を活発にする
インシュリン様成長因子IGF骨の伸長や筋肉の成長を促進する。代謝促進や体脂 肪のエネルギー化を促進する(ダイエット効果)
神経細胞増殖因子NGF神経細胞(交感神経・副交感神経・知覚神経節細胞) の増殖と再生を促し、自律神経やホルモンバランスを整える。(自律神経失調症や更年期 障害の改善効果)
肝細胞増殖因子HGF傷ついてしまった組織などを再生、修復する

※上記のほかにも、免疫力を向上させる成長因子など、たくさんの成長因子が含まれています。

上にあげた成長因子は、プラセンタに期待される効果をあげるときによく注目される成長因子です。以下にこれらの成長因子についてもう少し詳しく掲載しておきます。

上皮成長因子(EGF)

成長因子で代表的なものに、上皮成長因子(EGF)というものがあります。EGFとは、体内にあるタンパク質の一種で、アメリカの生物学者スタンリー・コーエンにより発見されました。この発見で、1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。簡単に言えば、ターンオーバーを促進させる働きをするんですね。

体内にあるEGFも年齢によって減少していきます。通常は、およそ28日間で肌は生まれ変わっていきますが、年齢を重ねていくとその周期が長くなります。30代~40代になると、45日ほどかかってしまうとも言われています。サイクルが長くなってしまう原因は年齢だけじゃありません。

ストレスや不規則な生活が原因で新陳代謝が悪くなり、周期が長くなってしまうこともあるのです。それによって様々な不調が出てきます。歳を取るにつれ、傷口の治りが遅くなったなと感じたことはありませんか?それもターンオーバーが関係しているんですね。

繊維芽細胞増殖因子(FGF)

真皮にある線維芽細胞を増やし、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を活発にします。赤ちゃんなどは、真皮にコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がたくさんあるからふっくらしたやわらかい肌をしてるんですね。

これらが減少してくる原因としては、年齢やストレス、紫外線などが考えられます。それらが原因で肌が酸化してしまい、コラーゲンなどを作り出す力が弱まってしまうんです。紫外線も大敵です。線維芽細胞が紫外線をたくさん浴び続けていると、酵素がたくさん分泌され、美肌成分が分解されてしまいます。

美肌成分の生成を助けるためにFGFも必要ですが、酵素を過剰に分泌させないためにも、紫外線から肌を守ることも大事ですね。

美容外科などでは、FGFは主にニキビの治療などに用いられています。ほかにも、ほうれい線や気になるシワなどに直接FGFを注射するということもあるようですよ。

インシュリン様成長因子(IGF)

成長ホルモンが肝臓などに働きかけ、IGF-1を分泌させます。プラセンタ注射の治療により、IGF-1が体内に増加したと、プラセンタ注射薬を作っているラエンネックが論文を発表したそうです。

成長ホルモンには、骨の伸長や筋肉の成長があります。代謝促進や体脂肪のエネルギー化を促進する働きもありますので、ダイエット効果もあるようです。また、この因子には育毛効果があるとも言われています。

神経細胞増殖因子(NGF)

神経細胞の増殖に関与しています。神経細胞(交感神経・副交感神経・知覚神経節細胞)の増殖と再生を促し、自律神経やホルモンバランスも整うので、自律神経失調症や更年期障害にも効果をもたらします。

精神も安定することから、うつなどの改善にも役立つと言われています。最近では、痴呆の治療にも有効性があるのではないかと注目されています。

肝細胞増殖因子(HGF)

生体肝移植により移植された約400gの肝臓が、1ヶ月で約1kgに再生するのはHGFの働きによるものです。HGFは、傷ついてしまった組織などを再生、修復する力があると言われています。

今回HGFについて調べていて、日本胎盤臨床研究会のあるひとつの資料を見つけました。長い間プラセンタ療法を行っていらっしゃる吉田クリニックの吉田健太郎先生の講演内容です。

それによると、胎盤内のHGFの含有量は多いのだけれど、HGFは、熱や酸にとても弱く、製剤の工程でほとんどが分解されてしまうため、プラセンタ製剤の中にはHGFはほぼ含まれていないと書かれていました。私が毎週やっているプラセンタ注射にも含まれていないということになります。

ですが先生は、たくさんの治療結果から、HGFが存在するとしかいえないような効果が実際に起こるのだともおっしゃっています。プラセンタ製剤にはHGFが残っていなくても、体内でHGFを作らせるような刺激物質があるのかもしれないと書かれていました。

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